お小遣いサイト(ポイントサイト・アンケートサイト)を利用するにあたって、気になるのはそのサイトが危険なのか?安全なのか?という点です。
危険であったり詐欺まがいなサイトは速攻で利用者が離れて淘汰されてしまうため、年単位で運営されているお小遣いサイトは安全だと判断しても良いと思いますが、サイトの危険性を判断するための基準はいくつかあります。
目次
お小遣いサイトを見分けるときの基準
SSL
まずは、インターネット上の通信を暗号化する技術であるSSL(Secure Sockets Layer)が導入されているかどうかです。
SSL/TLSってなんだろう?- SSL/TLS総合解説サイト
あった方が良いというものではなく必須ですので未導入のサイトは論外です。
通信が暗号化されていれば万が一第三者に盗聴されたとしても内容が漏れてしまうことがないため、SSLを導入しているサイトは安全ですし、安全管理の意識が高いサイトであると判断することができます。
逆にSSLを未導入のサイトは通信内容を第三者に簡単に盗み見られてしまう危険性が高いです。
個人情報を取り扱うサイトなら(お小遣いサイトに限らず)導入が必須のSSLを導入していないようなサイトは企業として安全管理の意識が極めて低いと言わざるを得ません。
そのような企業は個人情報に対する社員の意識も低いことが多いため、仮に盗聴を免れたとしてもいずれその他の個人情報流出事件(データベースをハッキングされる・社員がUSBメモリで外部に持ち出す等)が発生することが容易に想像できます。
なお、最近ではサイト全体にSSLを導入する「常時SSL化」が増えてきましたが、最低限ポイント交換ページや会員情報の登録ページといった個人情報を扱うページのみにSSLが導入されていればセキュリティとしては問題ありません。
プライバシーマーク
適切な個人情報の保護措置を講ずる体制を整備している事業所のみが掲げることのできるプライバシーマークを取得しているかどうかも重要です。
プライバシーマーク制度|一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
プライバシーマークを取得するためには一般社団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)に自社の個人情報保護措置を申請して審査(有償)に合格しなければなりませんし、取得後も有効期限毎に更新しなければなりませんので、わざわざ費用と労力をかけてプライバシーマークを維持しているサイト(運営会社)は信頼できると言えます。
ただ、お小遣いサイトの運営会社の規模によって取得・未取得が結構分かれていますので、プライバシーマークがないサイトが即危険と判断することはできません(申請に費用・労力がかかるので小規模事業所は取得が大変)。
プライバシーマークがなくても、サイト内のプライバシーポリシーがしっかりしていて運営歴が長ければ信頼しても問題ないとも言えます。
一方で、運営会社の規模が大きく上場しているにも関わらず未取得であるなら、その理由を疑ってみる必要はあるかもしれません。
TRUSTe(トラストイー)
プライバシーマークの代わりに「TRUSTe(トラストイー)」を取得しているサイトもあります。
TRUSTe | 一般社団法人日本プライバシー認証機構(JPAC)
TRUSTeはOECD(経済協力開発機構)プライバシーガイドラインに適合している事業者のみが掲げることのできるマークです。
もちろん認証団体であるJPACの審査に合格しなければいけません。
プライバシーマークは事業者が取得する一方で、TRUSTeはウェブサイト(ドメイン)単位で認証が行われるという特徴があります。
また、個人情報の問題について当該サイトに問い合わせをして上手く解決できないときはJPACにその旨を直接連絡するとサイト運営者に改善指導などを行なってくれるというルールもあります。
サイト運営者の立場としてはJPACから睨まれると最悪せっかく取得したTRUSTeが剥奪されかねないというある種の強制力が働く仕組みとなっていますので、TRUSTeを掲げているサイトは個人情報管理やそれに関するユーザー対応に真摯に取り組んでくれる可能性が高いと言えます。
上場企業
運営会社が上場企業なら会社の身元はしっかりしていると言えますので、運営しているお小遣いサイトも安全であると判断できます。
何故なら、上場すると会社は株主のものになるので、会社の評判を著しく落としてしまうような詐欺まがいの行為などはできなくなるからです。
非上場企業なら危険かと言うとそうではありませんが、判断材料がひとつ減ることになりますのでその他の要素を組み合わせて総合的に判断する必要があります。
業界団体所属
お小遣いサイトには、業界の企業で構成する
- 日本インターネットポイント協議会(JIPC) : ポイントサイト
- 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA) : アンケートサイト
といった団体が存在します。
いずれも業界の健全な活動を促進するための団体であり、参加企業は定められた目的・ポリシーに従って活動をしています。
従って、こういった団体に所属している企業が運営しているお小遣いサイトは健全なサイトであると判断できます(「未所属 = 不健全」が必ずしも成り立つわけではありません)。
JIPC(日本インターネットポイント協議会)
日本インターネットポイント協議会(JIPC:Japan Internet Point Conference)はポイントサイトの業界団体です。
JIPCでは「安心・安全宣言」として以下のような自主ルールを掲げています。
安心・安全宣言
- 誠心誠意、サービス運営を行ってまいります。
- ユーザーの皆様の利益を損なうことのないよう努めます。
- ユーザーの皆様からのポイント交換は何時でもお受けします。
- サービスの終了やポイントの価値が変更する場合は、最低1ヶ月前に必ずご連絡いたします。
- JIPCは、上記内容を遵守しないポイントサービス、会社の加盟は許しません。
JIPCに加盟しているポイントサイトではこれらを遵守することが求められるので、加盟サイトならこれらに関連するトラブルに巻き込まれる心配は皆無だと言えます。
例えば、ポイントサイトの都合でポイント交換を拒否されられてしまう(3.)、ある日突然ポイントの価値を下げられてしまう(4.)といった事態は絶対に発生しません。
このようにJIPCに加入しているポイントサイトは確実に安心できると言えるのですが、逆にJIPCに加入していなければ危険なのか?と言われるとそんなことはありません。
例えば、大手ポイントサイトのモッピーはJIPCを退会(2017年3月)した現在でも安心安全なポイントサイトとして広くユーザーに親しまれています。
JMRA(日本マーケティング・リサーチ協会)
一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA:Japan Marketing Research Association)はアンケートサイトの業界団体です。
一般社団法人 日本マーケティング・リサーチ協会
アンケートサイトはその性質上ユーザーに関する大量の個人情報を扱うことが多いため高度な倫理性が要求されます。
JMRAは業界の健全な発展・普及・倫理の確率を目指して設立された組織であり加盟団体はプライバイシーマーク取得などが推進されますので、JMRAに加入しているアンケートサイトであれば安心して利用できると言えます。
ただし、ポイントサイトのJIPCと同様、JMRAに加盟していれば安心だと言えますが、加盟していなければ即危険ということではありません。
運営歴
運営歴が長いお小遣いサイトは良いサイトであることが多いです。
詐欺まがいの悪どいサイトやサービスの質が悪いサイトは速攻で悪評が広まって自然に淘汰されてしまいますので、長期間に渡って運営されることはないからです。
実際、悪い評判(最低交換額が高すぎてポイントを貯めても交換できない等)が広まってしまったサイトは頻繁にリニューアルを繰り返して名前や見た目を変えたりしていることが多いです。
これはお小遣いサイトに限った話ではなく他のサイトや実店舗のお店でも同じなので分かりやすいと思います。
まとめ
以上は私がお小遣いサイトの危険性や安全性を判断するときの基準としている項目です。
いずれも絶対的な指標というわけではありませんが、すぐに調べられる上にどれも参考になると思います。
なお、危険性や安全性の判断の際にお小遣いサイトのレビューブログを参考にするのは大いにありですが、記載されている情報を鵜呑みにしてしまうと悪質なレビューブログに騙されてしまう可能性があります。
従って、レビューサイト(当サイトも含む)の情報を鵜呑みにし過ぎないようにして最終的な判断は自分で下すようにする癖をつけましょう。
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