ポイントサイトの稼ぎ方のひとつに「友達紹介制度」があります。
上手く軌道に乗れば毎月数万円~10万円超の収入を得ることも難しくない方法であり、ポイントサイトで大きく稼ぐための終着点とも言える方法だと思います。
一方で、友達を増やすためにはブログを開設して長期間に渡ってひたすら記事を書き続けるといった地道な努力が必要となるため、手っ取り早く稼ぐために不正な方法で友達紹介制度を利用する残念なユーザーもしばしばいるようです。
ポイントサイト「PONEY(ポニー)」が不正利用を理由の一つとして友達紹介制度をリニューアルしたこともあるくらいです。
当記事では友達紹介制度を不正に利用して稼ぐ方法について検討してみたいと思います。
目次
はじめに
当記事は友達紹介制度の不正利用を助長する意図はありません。
先に結論を言ってしまうと手間やリスクに見合うほど稼げるとは到底思えない(詳細は後述)ため、友達紹介制度を利用するなら真面目にブログやSNSを運用して稼ぐのが一番です。
そもそも各ポイントサイトの利用規約で不正利用は明確に禁止されており、発覚したらアカウント停止は当然として最悪裁判沙汰になることすらありますので絶対に手を出すべきではありません。
また、ポイント稼ぎのために広告利用をする場合は広告のサイトでも不正行為(= 虚偽登録等)をすることになるためそれに対しても相応のペナルティが発生します。
考えられる不正利用の方法・手順
あまり細かく場合分けなどをするとキリがないので大雑把に考えていきます。
友達紹介制度の不正利用で稼ぐ際の大まかな手順は、
- アカウントを量産する(= 不正に友達紹介する)
- 各アカウントでポイントを稼ぐ
- 貯まったポイントを交換する
という3ステップです。
その1. アカウントを量産する
友達紹介をするためには最低でも「紹介する側」と「紹介される側」のアカウントが必要です。
「紹介する側」は既に当該サイトのアカウントを所持しているならそれを利用すれば良いだけですが、「紹介される側」のアカウントは別途量産しなければなりません。
量産時には本アカウントの紹介バナーやURLを用いて全てのアカウントを本アカウントの友達にします。
量産アカウントの数だけ端末と回線が必要
紹介する側・される側の端末と回線の扱いについてはポイントサイトごとに対応がまちまちですが、同一端末・同一回線で紹介をしても友達紹介と認められないサイトもあるため回線と端末は分けるべきでしょう。
仮に同一端末・同一回線での紹介がOKなサイトであってもバレるリスクを抑えるためには端末と回線は分けた方が良いという判断になるはずです。
その点を考慮すると量産するアカウントの数だけ端末と回線を用意しなければなりません。
安価で複数の端末と回線を調達するとなると格安スマホ・SIMを利用するのが一番手っ取り早いと思います。
また、ポイントサイトによってはセキュリティ確保のために登録時やポイント交換時などに電話番号認証が必要な場合が多いです。
当然ながら1つの電話番号を複数のアカウントで使い回しすることは不可能であるため、格安SIMを契約するときは電話番号付きのプランを選ぶことになります。
格安スマホと格安SIM(電話番号付き)をセット購入すると安くても月2,000円程度はかかるはずなので大量にアカウントを作ろうとしたらその分だけ費用が嵩みます。
その2. 各アカウントでポイントを稼ぐ
アカウントの量産が完了したら、各アカウントでのポイント稼ぎがスタートします。
わざわざ不正利用をしようとする人はコツコツ稼ぐことは辛抱ならないでしょうから、広告利用でポイントを確保することになると思います。
高額案件は軒並みNG
ただし、クレジットカード発行やFX口座開設といった高額案件は軒並み利用不可能です。
というのも、この手の広告は身分証明証の提出が必須だからです。
本アカウント・量産アカウントを含めて初回の申し込みであれば問題ありませんが、2回目以降だと同一人物が2回申し込みをすることになってしまうため当然ポイント還元は受けられません。
かといって身分証明証を偽造するとか誰かに借りるといった話になるとそれはもう友達紹介云々・ポイントサイト云々ではなく刑法的にアウトです。
広告サイトでもアカウント量産が必要
では、身分証明証の提出が不要な無料会員登録などの広告ならOKかと言うとそうでもありません。
それらのサイトでは本人確認こそしないものの「1人 = 1アカウント」が原則であるため、広告利用でポイントを稼ごうと思ったら結局は広告サイトでアカウントを量産する必要があります。
当然その際には当該サイトの利用規約に引っかかってしまいます。
その3. ポイントを交換する
何とかして各アカウントでポイントを稼ぐことができたら、それらをポイント交換します。
換金できるのは1つのアカウントのみ
ただし、ポイントサイトのポイントを換金する際には振込先に本人の口座しか指定できないため、沢山のアカウントを所持していたとしても実際に換金できるのは1つのアカウントからのみとなります。
複数アカウントで同じ口座を換金先に指定したら自分から「アカウントを量産しています!」とバラすのと同義だからです。
合算サイト経由の換金も困難
「ポイント合算サイトを利用してポイントをまとめる」場合には、同じポイントサイトの異なるアカウントと合算サイトの1つのアカウントが紐づくと明らかに不自然なので速攻で不正がバレます。
「ドットマネーギフトコードでまとめる」場合に関しては、そもそもドットマネーギフトコードは譲渡禁止ですし、他サイトの複数アカウントから取得されたギフトコードがドットマネーの1つのアカウントに集まるのも不自然極まりないのではないでしょうか。
そういった事情を考慮すると、各アカウントで稼いだポイントは1つのアカウントの分を除いて現金以外のものに交換するしかないと思います。
電子マネー等も同様
「現金がダメなら電子マネーに交換しよう!」と思っても換金と同様に困難です。
というのも、電子マネーをチャージする際には会員番号等を指定する必要がありますが、「複数アカウントから同一の会員番号宛にポイント交換をすること」は「複数アカウントから同一の銀行口座へ換金すること」と同義だからです。
要は「複数アカウントで稼いだポイントを1ヶ所に集約する」こと自体がダメなのです。
結論 : 不正利用で稼ぐのは割に合わない
以上、友達紹介の不正利用で稼ごうと思ったら
- アカウントの量産にはお金がかかる(しかも毎月出費)
- 高額案件を利用できずポイント稼ぎが困難
- 貯まったポイントも換金困難
など、とにかく費用・手間がかかります。
従って、ポイントサイトの利用規約に違反するから手を出すべきではないのは当然として、費用対効果の面でもとても割に合う稼ぎ方だとは到底思えませんので友達紹介制度の不正利用に取り組む意味はほとんどないのではないでしょうか。
まとめ
というか、不正利用に費やせるだけのお金・時間・労力などがあるなら普通にブログを運営して真面目に友達紹介に取り組んだ方がよっぽど稼げると思います。
例えが適切かどうかは分かりませんが「カンニングペーパーを作る努力をするなら普通に勉強した方がテストで点を取れる可能性が高い」のと同じような話です。
もちろん不正利用には短期的な瞬発力はあるかもしれませんが、少なくとも半年~1年程度もあれば余裕でブログ運営で稼げる金額の方が勝るでしょう。
何度も繰り返し述べている通り、利用規約云々は当然として不正利用をしてもさほど稼げませんので手を出すほどの価値があるものではありません。