お小遣いサイトのポイント交換先の中ではポイント合算サイトのドットマネーが非常に便利です。
その理由はドットマネーを経由することで手数料無料でポイント交換ができるなど各サイトから直接交換する場合と比較して様々なメリットがあるからです(詳細は上記記事を参照)。
ところで、お小遣いサイトのポイント交換先には
- ドットマネー
- ドットマネーギフトコード
の2種類があることをご存知でしょうか?
例えば、ポイントサイトのちょびリッチはこれらの両方にポイント交換することができます。
これらは名前が似ておりどのような違いがあるのかよく分からないという方は多いのではないでしょうか。
そこで、当記事では「ドットマネー」と「ドットマネーギフトコード」の違いについて解説していきたいと思います。
目次
それぞれの違いは?
ドットマネーの特徴
「ドットマネー」は各お小遣いサイトからの交換時に「ドットマネー口座番号」を指定する必要があります。
例えるなら現金へ交換するときに金融機関の口座名義・番号を指定するのと同じだと認識しておけば良いと思います。
そして、「ドットマネー」へポイント交換する際は原則として一度設定した口座番号を変更することができません。
理由は本人のドットマネー口座へ交換することを想定しているからです。
従って、今回は本人のドットマネー口座へ、次回は家族のドットマネー口座へ、といった感じで交換の度に異なるドットマネー口座を指定して交換することは不可能です。
初めてドットマネーへポイント交換する際に指定した口座番号に誤りがあったというケースにおいては後から番号を修正することは可能かもしれませんが、そのようは対応は例外中の例外だと思っておいた方が良いです。
なお、銀行口座へ換金するときと同様、一度ドットマネーの口座番号をポイントサイトへ登録すると2回目以降の交換の際は改めて口座番号を入力する必要はありません。
ドットマネーギフトコードの特徴
「ドットマネーギフトコード」へポイント交換すると以下のようなギフトコードが発行されます。
「ドットマネー」へ交換するときと異なり交換完了しただけでは口座に残高が加算されることはなく、ドットマネーのアカウントにドットマネーギフトコードをチャージすることによって初めて残高が増えます。
チャージという手間が発生する分だけ「ドットマネー」に比べると若干面倒という欠点があります。
対応しているサイトは少ない
「ドットマネーギフトコード」へ交換できるサイトは「ドットマネー」へ交換できるサイトに比べると少ないです。
この記事を書いている時点(2018年1月)でざっと調べた範囲内では
の2サイトのみでした(全お小遣いサイトを調べたわけではないのでこれで全てというわけではないと思います)。
おそらくですが「ドットマネーギフトコード」が登場した頃には既に「ドットマネー」が普及していたという感じなのでしょうか。
ちょびリッチに関しては「ドットマネー」と「ドットマネーギフトコード」のどちらにも交換可能(後から「ドットマネーギフトコード」も導入した)となっています。
実は譲渡禁止!
「ドットマネーギフトコード」は「ギフトコード」という名称なので誰かに渡すことを前提としている仕組みのように思えます。
実際、陸マイラー系のブログでは「家族に渡せば家族みんなでマイルを増やせるので便利」といった活用方法を紹介しているところも少なくありません。
しかし、ドットマネーに問い合わせをしてみたところ驚くことに「ドットマネーを譲渡した場合は利用規約に反するので口座を凍結する」という旨の回答がありました※。
※ドットマネーからのメールを公開したいところですが、メール本文に転載禁止と書かれていたのでご勘弁下さい。
利用規約上は「ギフトコードは譲渡禁止」という明確な記述はないのですが19条(禁止事項)をご参照下さいとのことだったので19条1項14号が該当するものと思われます。
ドットマネーの利用規約
第19条(禁止事項)
1.(14) 自らが保有するマネーを、第三者に対し共有、合算、譲渡、承継、貸与、質入れまたは担保供与その他の方法により利用させまたは処分する行為https://d-money.jp/term
ここでいう「マネー」がギフトコードも含んでいると解釈すれば意味が通るからです。
とはいえ実際のところはポイントサイトにて発行したギフトコードを他人に譲渡してもそれがドットマネーにバレることはないように思えます。
しかし、上記の通り厳密には譲渡不可というルールなのでやるなら100%自己責任でお願いします。
ギフトコードはポイントサイトのための仕組み?
ここで、「譲渡禁止なのにギフトコードが存在する意味はあるのか?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、「ドットマネーギフトコード」はドットマネーを導入するポイントサイト側のメリットが大きいようです。
というのも、「ドットマネー」だとポイントサイトとドットマネー側のシステムの連携が必須になる一方で「ドットマネーギフトコード」の場合はギフトコードを発行するだけでOKだからです。
このような事情を考慮すると、私達ユーザーの利便性を高める(譲渡する)ためではなくポイントサイトへの導入のハードルを低くしてシェア拡大を図るために「ドットマネーギフトコード」が生まれたのかもしれません。
「ギフトコード」という名前が付いているので非常に紛らわしいのですが・・・
ドットマネーギフトコードはヤフオクで大人気
ルール上は譲渡が禁止されているドットマネーギフトコードですが、システム上は発行した本人以外の他人が使えることからヤフオクでは大量に売買されています。
落札価格はギフトコードの額面以上になる(ざっと見た感じ額面の1.3~1.5倍程度?)ため売る側にとってはギフトコードさえ用意できれば簡単に儲かる方法のようです。
逆に額面以上の金額で落札する意味が分からないかもしれませんが、ANA陸マイラーにとっては「(実質的に)マイルを安価で購入することができる」というメリットがあります。
そういった理由によりドットマネーギフトコードの需要が生まれているというわけです。
譲渡だけでなく販売も禁止
ただし、譲渡と同じく販売も禁止されています(ドットマネーへ問い合わせた際に明言されましたので間違いありません)。
ドットマネーの利用規約
第19条(禁止事項)
1.(14) 自らが保有するマネーを、第三者に対し共有、合算、譲渡、承継、貸与、質入れまたは担保供与その他の方法により利用させまたは処分する行為https://d-money.jp/term
利用規約上は「販売禁止」とは明記されていないものの19条1項14号の「譲渡」が無償の譲渡だけでなく有償の譲渡(= 販売)も含むということだと思われます。
譲渡(無償)と同じくドットマネーを販売してもバレることはないと思いますがやるなら自己責任です。
購入は大丈夫?
一方で、ドットマネーへ問い合わせた際の回答では販売されているドットマネーを購入するのは問題ないとも読み取れる記述がありました。
回答メールは転載禁止のためお見せできませんが、メール内には「購入したギフトコードが使用できなくても補償しませんよ」という旨の記述があったからです。
販売だけでなく購入も禁止されているならその旨を一言書けば良いのに購入の是非には一切触れずにわざわざ補償について言及しているということは、販売されているギフトコードを購入すること自体は問題ないと解釈するのが自然ではないかなと思います。
ただ、これは私が勝手に解釈しているだけですので鵜呑みして何かあっても責任は取れません。
売買フィーバーは2018年3月末まで?
とはいえ、いずれにしてもヤフオクにおけるドットマネーギフトコードの高需要は2018年3月末までではないかなと思います。
というのも、ドットマネーを経由した「ソラチカルート(高倍率なANAマイル交換経路の通称)」が2018年3月末をもって利用できなくなるからです。
終了となる理由は明らかにされていませんが、十中八九「ポイントサイトを活用したマイル稼ぎが有名になり過ぎたから」でしょう。
先述の通り、ヤフオクでドットマネーギフトコードが高値で取引されている理由は「ドットマネー経由のソラチカルートがあり、(実質的に)ANAマイルを安価に購入できるから」であるため、このルートが廃止されたらヤフオクにおけるドットマネーギフトコードの価値は一気に暴落する可能性が高いです。
まとめ
後半はちょっと話がそれてしまいましたが、まとめると
- ドットマネー
- 口座番号を指定して直接アカウントに加算する。ポイントサイトで一旦口座番号を指定すると以降は変更不可。
- ドットマネーギフトコード
- 発行されるギフトコードをチャージする方式なので一手間多い。「ギフトコード」という名称から勘違いしがちだが実は譲渡禁止。販売も禁止だが購入はOKかもしれない。
という違いがあります。
これら以外は全く同じなので、両者の間でポイント交換レートや交換手数料などに優劣が生じたりすることは一切ありません。
従って、両者へポイント交換できるサイトにおいては「ドットマネーギフトコード」ではなく「ドットマネー」を選んだ方が手間が少なくて良いと思います。
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