ねとらぼというニュースサイト?で以下のような記事を見つけたました。
「人として終わってる」――“情報弱者”を狙う「悪質ポイントサイト」ビジネス 手口や集客方法を関係者に聞いた
内容としては、ユーザーに広告を沢山使わせる一方でポイント交換させないようにして広告費を丸儲けする悪質なポイントサイトが跋扈しているというものです。
こういった悪質なポイントサイトの存在は私も把握はしていましたが、私自身が登録したことがなかったため当サイトで取り上げたことは一度もありませんでした。
しかし、ニュースサイトで取り上げられ、はてなブックマークでランキング入りするくらい話題となっているようですので、当サイトでも悪質ポイントサイトの見分け方等について解説したいと思います。
なお、上記の記事と被る内容も多い点は予めご了承下さい。
目次
悪質ポイントサイトの見分け方
最低交換額が高い・ポイントの有効期限が早い
まず、真っ先に挙げられるのは最低交換額が高い、というか高過ぎるという点です。
通常のポイントサイトだと300~500円分くらいのポイントを貯めれば交換することができますし、高くてもせいぜい1,000円くらいです。
従って、ポイントサイトの利用方法にもよりますが、広告を数件利用した時点でポイント交換することが可能です。
しかし、悪質なポイントサイトは最低交換額が10,000円などに設定されています。
登録直後こそ広告1件で1,000円分といった高額ポイントを貰えるたりするため簡単に稼げるような印象を受けるのですが、そのボーナス期間が終わると一転して低報酬(数十円とか)になってしまうため、最低交換額までポイントを貯めるためにはかなりの努力が必要となります。
この時点で多くのユーザーがポイントを貯めることを諦めてしまうため、悪質ポイントサイトを運営している企業は本来ユーザーに還元するはずだった広告費を丸儲けできるというわけです。
また、コツコツとポイントを貯めるユーザーがいたとしても、今度は早過ぎるポイント有効期限が壁となります。
普通のポイントサイトの有効期限は「ポイントを最後に獲得した日から1年」などであることが多いのでポイントサイトを利用し続ける限りは半永久的にポイントを保持できるのですが、悪質ポイントサイトの有効期限は半年など極めて短い傾向にあります。
1件数十円のアプリインストールなどで最低交換額の10,000円まで貯めるにはかなりの時間を要するためポイント交換をする前にポイントが失効してしまい、結局運営企業側が広告費を総取りする結果となってしまいます。
運営歴が短い
いまはネット上ですぐに口コミが広まるため、悪質ポイントサイトの悪評も短期間に拡散してしまいます。
ケチの付いたポイントサイトを利用する人はあまりいませんので、サイト開設からある程度の期間が経過した悪質ポイントサイトはリニューアルをして新装開店することが多く一般的に運営期間が短い傾向が多いです。
各悪質ポイントサイトの運営歴を調べたことはありませんが、せいぜい1年も持てば良い方ではないでしょうか。
なので、気になっているポイントサイトが悪質サイトなのかどうかを知りたければ、サイト名で検索をかけてみるのが良いと思います。
Google検索だと通常は「期間指定なし」での検索となりますが、「ツール」から検索期間を設定できるようになっています。
例えば、ここで「期間指定」を行なって半年以上前や1年以上前の情報を検索してみて、当該のサイト名でヒットする情報が皆無もしくはほぼない状態ならそのポイントサイトはできたてホヤホヤということになりますので、リニューアルされたばかりの悪質ポイントサイトである可能性が高くなります。
なお、優良ポイントサイトは運営歴が長く5~10年以上であることが多いです(最近できたばかりの良いサイトもありますが)。
JIPCに未加入である
ポイントサイト業界には業界団体であるJIPC(日本インターネットポイント協議会)が存在します。
JIPC(日本インターネットポイント協議会)
JIPCは業界の健全な運営のために設立された組織で、以下のような共通ルールがあります。
JIPCポイントサービス安心・安全宣言
- 誠心誠意、サービス運営を行なってまいります。
- ユーザーの皆様の利益を損なうことのないよう努めます。
- ユーザーの皆様からのポイント交換はいつでもお受けします。
- サービス終了やポイントの価値が変更する場合は、最低1ヶ月前に必ずご連絡いたします。
- JIPCは、上記の内容を遵守しないポイントサービス、会社の加盟は許しません。
http://www.jipc.jp/safetycompaign/index.html
ガイドライン
安心・安全宣言の通り、阿漕な商売をする企業は加盟できませんので、JIPCに加入済みの企業が運営しているポイントサイトなら安心というわけです。
実際、主要なポイントサイトの運営企業は大体がJIPCに加入しています。
参加企業一覧(2015/12/17 現在 参加企業21社)
GMOメディア株式会社
株式会社オープンスマイル
ファイブゲート株式会社
株式会社セレス
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
株式会社ネットマイル
ライフティ株式会社
インフォニア株式会社
ブルーチップ株式会社
株式会社VOYAGE GROUP
株式会社VOYAGE MARKETINGiXIT株式会社(旧インデックス)
株式会社ライフメディア
株式会社オズビジョン
株式会社メディアフラッツ
株式会社ちょびリッチ
株式会社ファンメディア
ジー・プラン株式会社
株式会社jig.jp
グリーンスタンプ株式会社
株式会社DNPソーシャルリンク
JIPCに未加入の企業は100%危険というわけではありません(未加入の優良ポイントサイトもあります)が、ポイントサイトの良し悪しの見分け方が分からないというときは非常に参考になります。
加入企業が運営するポイントサイトには以下のようなバナーが掲載されているのでひと目で分かると思います。
ちなみに、アンケートに回答するとポイントが貰える「アンケートサイト」にも業界団体のJMRA(一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会というものがあります。
スマホ専用サイトである
これは完全に私個人がそう思うという話なのですが、悪質ポイントサイトはスマホ専用サイト(もしくはアプリ)であることが多いように思います。
というのも、悪質ポイントサイトのメインターゲットはスマホを持ったばかりのユーザー(中学生・高校生など)だからです。
主戦場がスマホなのでわざわざPC版のサイトを作らないということです。
スマホ専用サイトなのかどうかはパソコンから公式サイトを訪問すればわかります。
例えば、
- PCでアクセスしてもスマホサイト用のレイアウトで表示される
- QRコードなどを表示してスマホサイトへの移動を促す
といった場合はスマホ専用サイトだと判断して良いと思います。
悪評が1件でもあるサイトはアウトか?
当該ポイントサイトの情報をネットで調べたときに「悪い噂が1件でもあったらアウトなのかどうか?」という点についてですが、一概に「悪評あり = 悪質・詐欺サイト」とは判断できないと思います。
よくありがちなのが「広告を利用したのにポイントが付かなかった!このサイトは詐欺だ!」といった内容の評価です。
この場合、ポイントが付かなかった理由としては、
- ポイント加算条件を満たしていなかった
(「○○」を購入することが加算条件なのに「△△」を購入した) - 正しい手順で広告を利用しなかった
(サイト内のリンクを踏まずに直接サイトを訪問した) - クッキーが有効になっていなかった
- 実は別のポイントサイトでポイントが有効になっていた
(各サイトでバナークリックなどを頻繁に行っているとたまにあります) - 本当に詐欺サイトである
など様々なものが考えらますし、大抵の場合はユーザー側の不手際によりポイントが付かないケースが多い(ように思える)からです。
ヤフオクを利用したことがある人は分かると思いますが、出品者に「非常に悪い」が付いていたとしても単純にそのことだけを理由にしてその出品者への入札を諦めることはないと思います。
評価のやりとりをよく読んで「非常に悪い」の理由を吟味した上で出品者に問題があるかどうかを判断するのが一般的ではないでしょうか(おかしな落札者に絡まれた結果としてもらい事故的に「非常に悪い」が付けられている人も結構多い)。
ネット上に転がっているポイントサイトの評価についてもこれと同様で、どのような理由で悪評が付けられているのかを考えた上でその評価が適切なのかどうかを見極めるのが大事だと思います。
特に、優良なポイントサイトであればあるほどユーザー数も多くなるため悪評が付く可能性やその絶対数も多くなり目に付きやすくなるという事情があるという点は把握しておくべきです。
まとめ
私自身、お小遣いサイト系の話題を取り扱っているブログなどを色々と訪問しているので悪質なポイントサイトが多数存在することは知っていました。
当サイトで取り上げようと思ったこともあったのですが、「悪評を書いたら公式サイトから直接削除依頼が来ました。」といったレビューを見たことがあるため、面倒ごとに巻き込まれるのも嫌だなと考えて悪質ポイントサイトについての記事を書くことはありませんでした。
しかし、直接サイト名を名指ししなくても注意喚起することはできますので、今後は悪質ポイントサイトに騙される人が少しでも減るようにそういった記事も少しずつ増やしていくのが良いかなと感じているところです。
また、悪質ポイントサイトの話ばかりがクローズアップされてしまうと「ポイントサイト = 危険」という誤った認識が広まりかねないという危惧もあります。
お小遣いサイト(ポイントサイト・アンケートサイト)がメインテーマの当サイトとしても、それだけは避けたいですので適切な情報を発信していけるように努めていきたい次第です。
コメント