げん玉「ポイント前払い」の特徴と解説。意外と役に立たない理由は?

ポイントサイトのげん玉には広告を利用してすぐにポイントが加算される「ポイント前払い」という制度があります。

通常、広告によってポイント付与まで1~2ヶ月かかることも少ないためすぐにポイントを貰えるなら嬉しいように感じますが、実のところあまり役に立たない残念な制度です。

当記事では「ポイント前払い」の特徴や使えない理由について解説していきたいと思います。

目次

ポイント前払いとは?

最短5分でポイントが有効に!

「ポイント前払い」はげん玉経由で買い物をしたときに通常1~2ヶ月かかるポイント付与が最短5分で行われる制度です。

げん玉「ポイント前払い」は最短5分でポイントが有効になる

「通帳に記載された『判定中』の明細がいつ『有効』になるのか?」と悶々とした気持ちでポイント付与を待ち続ける必要がなくなる精神衛生的に非常に優しい仕組みとなっています。

ただし、前払いされるポイント数の上限は毎月20,000ポイント(2,000円)です。

何故、「最短5分」を実現できるのか?

通常のポイント還元までの流れ

通常、広告を利用してから実際にポイントが付与されるまでには、

  1. ユーザーが広告を利用する
  2. 広告主が広告利用状況を確認して承認する
  3. 広告主がげん玉へ広告費を支払う
  4. げん玉が広告費の一部をポイントとして還元する

という流れがあります(大雑把な感じですが大体合ってるはずです)。

そして、このうち2.の承認は月に1回(数回?)程度という低頻度でしか実施されませんし3.の支払いは承認月の翌月や翌々月となるのが基本です(この辺りについてはアフィリエイトに取り組んで報酬を受け取ったことがある方はよく理解しているのではないでしょうか)。

それ故に通常は4.のポイント還元までに1~2ヶ月程度の長い時間がかかることが多いというわけです。

「ポイント前払い」のポイント還元までの流れ

一方、「ポイント前払い」では、

  1. ユーザーが広告を利用する
  2. げん玉が持ち出しでポイント還元する
  3. 広告主が広告利用状況を確認して承認する
  4. 広告主がげん玉へ広告費を支払う

のように、げん玉は広告主から広告費を受け取る前に先行してポイント還元を実施するという流れです。

要するに「ポイント前払い」においては時間がかかる広告主の承認・支払いをすっ飛ばしているおかげでポイント付与が非常に早いというわけです。

ポイント付与が早いので利息が付きやすくなる

また、げん玉には「ポイント利息」というその名の通り所持しているポイントに利息が発生するという独自の仕組みがあります。

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利息の算出には日割り計算が行われていることからポイント所持が早ければ早いほど利息が発生しやすくなります。

げん玉「ポイント前払い」と「ポイント利息」は相性が良い

従って、広告利用してすぐにポイント付与が行われる「ポイント前払い」と「ポイント利息」は相性が良いと言えるのではないでしょうか。

対象広告は?

「ポイント前払い」の対象広告には以下のような専用のアイコンが掲載されています。

げん玉「ポイント前払い」の対象広告には専用のアイコンが表示されている

「ポイント前払い」の解説ページより

逆に言えばアイコンがない広告は対象外ということです。

基本的には「お買い物で貯める」カテゴリの広告の大半は「ポイント前払い」の対象となっているようです。

アイコンの見た目の謎について

上記の通り、対象広告には専用アイコンが表示されている、と「ポイント前払い」の解説ページには記載されています。

しかし、実際の広告ページを確認してみるとアイコン(?)は表示されているものの解説ページの例のアイコンとは見た目が異なっています。

げん玉「ポイント前払い」の対象広告には専用のアイコンが表示されている

実際の広告ページに掲載されているアイコン
(2018年2月現在)

後述の通り、「ポイント前払い」は一部のユーザーのみが対象であり、また運営曰く対象外ユーザーにはアイコンが表示されない仕様とのことです。

運営に確認したところ私は対象外(2018年2月現在)らしいのですが、上記のアイコンの相違は

  • 私が対象外だから表示が異なる(対象ユーザーには解説ページと同じアイコンが表示される)
  • 単に解説ページはリニューアル前のアイコンが、実際のページはリニューアル後のアイコンが表示されているだけ
    (この場合、対象外である私にもアイコンが表示されていることになるので運営の説明と食い違いますが)

のどちらの理由によるのかがよく分かりません。

対象者は?

「ポイント前払い」の対象となるのは事前に審査に追加した一部のユーザーのみです。

解説ページには詳細は記載されていないのですが、運営に問い合わせて確認したところ、

  • 商品購入や資料請求
  • クレジットカード(申込)
  • クレジットカード(発行)
  • 有料会員登録
  • ローンカード(発行・成約)
  • 口座開設

のいずれかの広告を利用した場合に審査の対象となるとのことでした。

ただ、審査基準については相変わらず不明(非公開とのこと)である他、過去に上記を利用したことがある私も現在(2018年2月時点)対象外であることから「○件以上」や「直近○ヶ月以内」といった条件もあるのではないかと思います。

「ポイント前払い」が役に立たない理由

以上のように「ポイント前払い」は通常は1~2ヶ月待たされることもザラであるポイント付与が最短5分で行われるという画期的な内容です。

しかし、残念ながら以下の理由により実際には役に立つ制度ではありません。

早さを求めていない

「最短5分で(ポイントを)もらえる!」というキャッチフレーズは大変魅力的なのですが、ポイント付与に対して特に早さは求められていません。

というのも、「ポイント前払い」の対象はショッピング系の広告ばかりなので還元される金額はせいぜい数円~数百円程度が関の山です。

そのような小銭を最短5分で貰ったからといって果たしてそんなに嬉しいのか?という話だと私は思っています。

仮に今後「ポイント前払い」がクレジットカード発行やFX口座開設などの高額案件にも拡大されるとしたら速攻で数千円~1万円超をゲットできる点が大きなアドバンテージになりますが、現実的にはほぼあり得ないため、やはり今後もポイント付与が早いことに感謝する日は来ないのではないでしょうか。

また、ポイント利息についても「ポイント前払い」で付与されるポイント数自体が多くないため発生する利息の額は微々たるものであり、そこまでメリットは大きくないと思います。

一番大事なのは還元率の高さ

結局のところ一番大事なのは還元率が高いか低いかです。

例えばの話、

  • げん玉 : 還元率1%(最短5分でポイント付与)
  • 他サイト : 還元率2%(承認まで1~2ヶ月)

という選択肢があったら還元率が高い他サイトの方を優先すべきではないでしょうか。

私達がポイントサイトを利用する理由はあくまでも「商品・サービスをする際に還元されるポイントで得するため」であって「早急にポイントを受け取ること」ではありません。

この大前提を考えれば「ポイント前払い」の有無は還元率の高い・低いの前にはほとんど意味がないと言えます。

還元率が下がる可能性がある

先述の通り、「ポイント前払い」はげん玉が広告主から広告費を受け取る前に先行してユーザーへポイント還元を実施する仕組みです。

この仕組みを実現する上で問題となるのが「ユーザーにポイントを付与してしまったのに、げん玉がその分の広告費を広告主から受け取ることができなかったらどうなるのか?」という点です。

普通のユーザーはやらないと思いますが、「ポイント前払い」でポイントを獲得した後に速攻でポイント交換してその後ショッピング等の注文をキャンセルするといった悪用方法は簡単に思い付きますので、実際にやる人も少なからずいるのではないでしょうか。

また、「げん玉を経由していたはずなのに実は他サイトを経由したことになっていた」というケースもたまにあります(複数サイトでクリックポイント等に取り組んでいるとありがちです。私の実例はこちらを参照)ので、そういうケースにより付与したポイント分の広告費を回収できないパターンもあるはずです。

このように「ポイント前払い」を運用し続ける限りはげん玉に少なからず損失が発生するため長期的には「損失」を加味した還元率に調整される可能性は否定できないと思います。

先程も述べた通り、還元率が一番大事ですので「ポイント前払い」のせいで還元率が下がってしまう可能性があるなら最初から制度自体が存在しない方が良いのではないでしょうか。

まとめ

以上、「ポイント前払い」は制度としては面白いのですが実用面ではさほど有り難みを感じないちょっと残念な内容だと言えます。

従って、「最短5分で(ポイントを)もらえる!」というキャッチフレーズに惑わされることなく今まで通り一番ポイント数・還元率が一番高いポイントサイトで広告を利用することをオススメいたします。

「ポイント前払い」を利用する機会があるとしたら

  1. 利用したい広告のポイント数・還元率が一番高いのがげん玉である
  2. 当該広告が「ポイント前払い」の対象である

という2つの条件を満たすときだけですので、お世話になる機会はあまり多くないのではないかなと思います。

おまけ : 「ポイント速達便」の方が良かったのでは?

制度の中身とは直接関係ありませんが、「ポイント前払い」というのはあくまでも「広告主から広告費を受け取る前にポイント還元を行なう」という運営側の視点の話です。

ユーザーの立場としては広告主と運営の間でどのようなお金の流れが発生しているのかはブラックボックス(当記事で解説した概要は合っていると思いますが詳細は不明)ですし、そもそもお金の流れはハッキリ言って非常にどうでも良く、大事なのは「ポイントがいつ付与されるのか?(前払いかどうかはどうでも良い)」という点のみです。

このように考えると制度の名称としては運営目線の「ポイント前払い」よりもユーザー目線の「ポイント速達便」(以前の名称)の方が適切ではないかなと思います。

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