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GMOを騙る業者からのSMS
ポイントサイトのポイントタウンの「お知らせ」に、2017/4/6付けで以下のような文書が記載されています。
【注意喚起】GMOの商標・商号を騙る業者からの不審なSMSにご注意ください(2017年3月21日)
詳しい内容は上記のリンクからご確認頂きたいのですが、要は「GMO(ポイントタウンの運営会社)の名前を騙って指定の電話番号に折り返し連絡を求めるSMSが出回っている」という内容です。
「本日中の連絡がなければ強制執行手続きを行います。」という旨の文言も記載されており、不安を煽ることで折り返しの連絡をするように促しているみたいです。
この手のSMS・メール・LINEなど全般に言えることですが、100%イタズラ・詐欺目的の連絡ですので絶対にこちらから連絡をしないように注意しましょう。
不審なSMSが届く理由は?
こういったメッセージを送るイタズラ・詐欺は昔からあるので今更珍しいものではありません。
しかし、何故このようなメッセージが届くのでしょうか?
ポイントサイトから個人情報が漏れたのか?
真っ先に考えられる、というか思い付くのは当該のポイントサイト(今回のケースだとポイントタウン)に登録している個人情報が漏れたということではないでしょうか。
しかし、そのようなことはまずあり得ないと考えて良いと思います。
というのも、ポイントサイトを運営している企業はプライバシーマークやそれに準ずる企画などを取得済みであることが多く情報管理の体制が整えられていますので、個人情報流出のような失態を犯す可能性は低いと言えます。
それに、プライバシーマークの取得云々に関係なく個人情報を大量に所持しているポイントサイトが個人情報の流出なんてことをやらかしてしまったらユーザー離れが発生して即閉鎖という事態になりかねません。
個人情報の流出はポイントサイトにとって死活問題であるという点を考えるとポイントサイトからの個人情報の流出はそうそう発生しないのではないでしょうか。
ランダムに送りつけている
不審なSMSが届く理由として一番可能性が高いのは「ランダムに発生させた番号に送付」という方法だと思います。
メールアドレスだと組み合わせが膨大過ぎますし生み出した文字列が実際には存在しないメールアドレスが多数発生してしまうことが多いため実行するメリットが薄いのです
一方で、電話番号なら組み合わせの数が少ない上に番号が枯渇しそうな状況であることから適当に発生させた番号でも大抵は到達するはずであり、非常に効率的だからです。
到達した先の人間がポイントサイトのユーザーかどうかはまた別の話であるものの、ポイントタウンのような会員数の多いポイントサイトであれば適当に送った先が偶然ユーザーである可能性が高いため、一定以上の効果はあるのでしょう。
フィッシング詐欺などで狙われやすい銀行が大抵メガバンクであることと同じ理由です。
対処方法は?
徹底無視
見に覚えがない不審なSMSやメールなどが届いたらとにかく無視するに尽きます。
不安になって連絡したくなるかもしれませんが、一度連絡してしまうと相手に電話番号・メールアドレスなどを知られてしまうのはもちろん、「こいつは詐欺メールに反応する奴だ。」という情報を与えてしまうことにもなります。
詐欺メール等は裏で名簿が出回っていると言われており、一度「反応する奴」だとみなされるとその後似たようなSMS・メールが大量に届くことにもなりかねませんので、徹底的に無視することが大事です。
検索してみる
もし気になって無視できないのであれば、届いた文面の一部をコピペしてググってみましょう。
そうすると「詐欺情報まとめ」みたいなサイトが検索結果に引っかかって、送られてきたSMS・メッセージがイタズラ・詐欺目的のものだと簡単に分かるはずです。
親切な人が世の中の詐欺メールや迷惑電話などの情報をデータベース化しているサイトは幾つもあるので、手軽ながら便利なオススメの解決方法です。
公式サイトへ問い合わせる
また、特定のポイントサイトの名前(今回の例だとポイントタウンのGMO)を騙っているときには、公式サイトに直接問い合わせてみるという方法もあります。
当該のSMS・メールが本当に公式に送られてきたものであれば、当然公式サイト側は把握しているはずですので実際に聞いてみたら一発で解決します。
ただし、問い合わせの際は送られてきたSMS・メールに記載されている連絡先は利用せず、公式サイトの問い合わせフォームや電話番号などを利用するようにして下さい。
不審なSMS・メールに記載されている連絡先はそれ自体も正しい連絡先ではない(= 詐欺グループに繋がる)ので、絶対に使ってはいけません。
面倒でもグーグル検索などから直接公式サイトへ訪問するのが一番安全です。
また、公式サイトへ連絡をすると公式サイト上に不審なメッセージが出回っているという告知されるはずなので、多くのユーザーに周知できて被害を未然に防ぐことにも繋がります。
まとめ
インターネットが普及して以来この手のイタズラ・詐欺はずっと存在しているため、一定以上のインターネット利用経験があれば「またか。」という感じで実際に届いても引っかかってしまうことはほぼないかと思います。
しかし、今はスマホが普及して早ければ小学生でも電話番号・メールアドレスを持っている時代ですので、運悪く経験の浅いユーザーのもとにこのようなメッセージが届いたら驚いて思わず連絡を取ってしまう可能性もあるのかもしれません。
実際、極めて古典的な手法でありながら今でも現役であることを考えると、ある程度の効果は上がっているのでしょう。
今回の例はたまたまポイントタウンのGMOを騙っていましたが、今後は他のお小遣いサイト(ポイントサイト・アンケート)サイトの名前を使ったメッセージが出回ることもあるかもしれませんし、既に出回っているかもしれません。
いずれにしても、どのような脅し文句が記載されていても基本的には徹底無視していればOKですので、惑わされないように気を付けましょう。
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