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静的ページ
静的ページとは、作成したページがそのまま表示されるようなページのことです。
テキストファイルにHTMLやCSSをタグ打ちしてページを作成した場合は一旦サーバーにページをアップロードすると、修正したものを再度アップロードし直したり悪意のある攻撃によって改ざんされたりしない限りは、いつ誰が見ても同じ内容が表示されます。このようなページのことを静的ページと呼びます。
静的ページは最初から用意されているページを表示するだけなので、ユーザーがアクセスしてきたときに高速で表示させることができるというメリットがあります。
「静的」という単語はコンピュータ関連の用語としてよく登場しますが、英語で書くとstatic(スタティック)であり「静止している」「動きがない」といった意味の形容詞です。
動的ページ
静的ページとは反対に、表示するタイミングで作成されるページのことです。
例えば、ショッピングサイトの会員情報のページには氏名や住所などが表示されるようになっていますが、そこで表示される内容はサイトにログインしている人によって異なります。こういったサイトではページのテンプレートが用意されており、データーベースから引っ張ってきた氏名や住所などを使ってページを作成しているため、人によって表示される内容が異なるのです。
当サイトはwordPressを使って作成していますが、いまあなたが見ているこのページも実は動的ページです。URL欄は「https://fuku.work/?p=XXXX」となっていますが、xxxxの数値を元にMySQLというデータベースから引っ張り出してきた記事をテンプレートに当てはめて表示しているのです。
動的ページは、ユーザーがアクセスしてきたときにページを都度作成して表示するため、静的ページに比べて表示に時間がかかるというデメリットがあります。サーバーの性能が貧弱だと大量アクセス時には著しい速度低下が発生する可能性もあります。
一方で、ユーザーの操作に合わせて表示内容を柔軟に変更することができるという静的ページでは実現不可能なメリットがあります。
「静的」と同様に「動的」もコンピュータの世界で頻繁に登場しますが、英語で書くとdynamic(ダイナミック)であり「動いている」・「動力の」といった意味の形容詞です。
静的ページと動的ページはSEO的にどちらが有利なのか?
動的ページはURLにパラメータの文字列を含みURLが長くなりがちなのでロボットのクロールや検索エンジンへのインデックスに不利である、といった噂がネット上では流れていたりしますが本当なのでしょうか?
以前はそういう傾向があったのかもしれませんが、検索エンジンの性能向上により少なくとも今現在においては静的ページと動的ページのどちらもSEO的に大差ないと言えるでしょう。
もしかしたら今でも多少の差はあるのかもしれませんが、検索エンジン側しか知り得ない事柄でありサイト作成者がアレコレと頭を悩ませても答えが出る問題ではありません。また、仮に静的ページと動的ページで検索順位に大きな差が生じるとしても、内容の薄い静的ページが上位表示されて有益な内容の動的ページが下位表示されるという状況をGoogleが放置するわけはないので、長期的には静的ページと動的ページの順位に差が出ないように落ち着いていくはずです。
いずれにしても、静的ページと動的ページの有利・不利に悩んでいる暇があったらその時間とエネルギーをコンテンツの吟味に注ぎ込んだ方がSEO的には良い結果になるのは間違いないでしょう。
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