定番アフィリエイトの一つである「楽天アフィリエイト」のサービス内容が2019年4月1日(月)から大幅に変更されることになりました。
Twitterの反応などを見ると「改悪では?」という声が多いように見えますが、私も超小規模ながら楽天アフィリエイトに取り組んでいるので実際にどんな影響がでるのかを考えてみました。
目次
楽天アフィリエイトのサービス改定内容
まず、今回の改定内容のうち、影響が大きいと思われる箇所をザックリとまとめると以下の通りです。
- 料率が商品ジャンル別(2~8%)になる
- アマゾンのようにカテゴリ別に固定の料率になります。今までは「自身の料率ランク」と「ショップ」の組み合わせで料率が決まっていました。
- 料率適用基準
- 「経由したリンク」ではなく「購入した商品」の料率が適用されるようになります。
- アフィリエイトリンクをクリック後の有効期限
- クッキーの有効期限が30日から24時間になりました(アマゾンと同じになりました。)。
※新制度は楽天市場(& 楽天ブックス)のみが対象です。楽天トラベル等の楽天市場以外のショップは4/1以降も現行制度のままです。
詳細は公式サイトにてご確認下さい。
楽天アフィリエイト:サービス改定のご案内
楽天アフィリエイトのサービス改定についての考察
クッキーの有効期限が短くなりすぎ
まず、最も大きな問題だと思われるのはクッキーの有効期限の変更です(30日 → 24時間)。
楽天アフィリエイトが人気だったのはクッキーが長かったからです。誤解を恐れずに言うなら、とにかく広告をクリックさえしてもらえれば報酬が発生する可能性が非常に高かったからこそ初心者でも手を出しやすかったという側面があったのです。
今回の改定でその大きなメリットが潰れてしまうのですから、今後の楽天アフィリエイトはかなり稼ぎにくくなると思います。
高額商品の販売メリットがなくなる
楽天市場には本当に色々なショップがあるので1つで10万円超もの値段がする商品も少なくありません。そのため、そういった高額商品に的を絞ってアフィリエイトを実践している人もいたと思われます。
しかし、1回の報酬上限が1,000円になってしまうため高額商品を積極的に取り扱うメリットがなくなります。
具体的には以下の料率&価格の組み合わせが報酬1,000円の上限となるため、それ以上の値段の商品を売る意味は皆無です。
- 料率が2%の商品 : 50,000円
- 料率が8%の商品 : 12,500円
※1,000円 / 料率(%) = 報酬額が1,000円となる商品の販売価格
また、この上限が設けられたことで、今まで同ジャンルの中で成立していた取扱商品の棲み分け(廉価商品・高額商品)がなくなるかもしれません。例えば、高額商品を紹介していた人が廉価商品になだれ込んでくるような事態を想定しています。
そのため、4/1以降に突然人が増えて激戦区になってしまう商品ジャンルもあるかもしれません。
料率が上がる点は良い
4/1の改定はデメリットばかりかと思いきや、良いこともあります。具体的には最低料率が1.0%から2.0%に上がる点は素直に喜べる改定です。
楽天アフィリエイトは「報酬が発生しやすいけど料率が低い(ほとんど1.0%)」という特徴(問題?)がありました。しかし、最低料率が2.0%になることで今後は商品が売れさえすれば1商品あたりの報酬額は2倍以上になるのです。
また、商品ジャンル(主に食品・アルコール・ファッションなど)によっては最大で8%になるわけですから、これらのジャンルでサイトを作っている人は稼ぎやすくなる可能性があると思います。
個人的には「改善」かも
個人的な話をすると、今回の改定は「改悪」ではなく「改善」かなと思っています。
というのも、楽天アフィリエイトをメインにやっているサイトは資格試験の参考書や過去問などを紹介しているサイトだからです。
参考書や過去問は購入するまでに何日も悩むタイプの商品ではないと思います。サイトで紹介されている良さげな参考書や過去問があれば、その場で即購入してしまうことが多いのではないでしょうか。
そういった理由からクッキーの有効期限が短くなる影響はほとんど受けないと考えています。
従って、今までは1.0%だった料率が最低2.0%に引き上げられれば甘めに見積もっても報酬額は今までの1.5倍くらいになるのではないかなと期待しているところです。
楽天アフィリエイトへの張替えが必要・・・
ただ、厳密なことを言うと、当該サイトには「楽天アフィリエイト」ではなく「もしもアフィリエイトの楽天市場」のアフィリエイトリンクを設置しています。
今のところ(3/26時点)、もしもアフィリエイトでは4/1に楽天市場の料率変更が行われる予定はなさそう(告知などは特にない)なので、上記の話を実現するためには「もしもアフィリエイト」から「楽天アフィリエイト」へ乗り換える必要があります。
しかし、できれば報酬は現金で欲しいので、報酬額が上がる可能性がある「楽天アフィリエイト」にするのか、今まで通り「もしもアフィリエイトの楽天市場」を続投するのかについては迷っているところです。
まとめ
4/1以降の楽天アフィリエイトの改定がどのように影響するのかは未知数です。
改悪になるのか、改善になるのかはサイトで取り扱う商品ジャンル・売り方などによって大きく変わるだろうからです。
とはいえ、わざわざ制度を改定するということはアフィリエイト報酬の総額は今までよりも少なくなる(楽天の取り分が増える)可能性が高いです。
従って、アフィリエイター全体としては少なくなったパイを激しく奪い合うことによって稼げる人と稼げない人の差が今まで以上に広がるのではないかなと考えています。
コメント